今回は エゴを克服する方法 について少し触れてみます。
以前にも、エゴについては
「高次の魂を持つ皆さんへ(Part IV)」などで とりあげたことはありますが より具体的にエゴを克服する、制御する方法について 解説します。
◆ エゴを意識しずぎないこと
もしエゴは ”悪いもの” だと思って エゴから自分を解き放とう、とか できる限りエゴに意識を置かないように 心がけている場合。一見、正しいように見えますが これは 「克服する」という意味合いにおいて、デメリットがあります。
不思議なもので、私たちのマインドは 「意識しないように…」と気を付ければ気を付けるほど 逆方向へと歩みます。例えば、「とにかく嫌い! 考えたくない」と思う相手は、「無関心な人」よりも 頭に残りがちですね。
これは、
アンソニー・ロビンスが 例としてよく話題にする「ぶつかりたくないのに、電柱にぶつかる車」と同じ原理。避けたい! と強く思えば思うほど、そこへと標準を合わせてしまう… 不思議な法則があります。
これを念頭に置いておけば 自分のエゴを克服するぞ! と力まない、意識しずぎないことが大切だとわかります。「あってもなくてもOKだわ…」くらいの軽い感覚になっておく。リラックスしたエネルギーを持っておくことが 実は エゴを超越する秘訣でもあります。
◆ 自分を「評価判断しない」こと
瞑想を続けていると、無意識にエゴへとチューニングしてしまっている時、そうではない時の自分にだんだんと気づけるようになります。
多くの人がやってしまうのは エゴ優位になっていた自分がダメだったと評価してしまうことです。でも、どのような人間にも波があります。お天気と同じように エゴが優勢な日もあるもの、自然なことです。
そして、 エゴが猛威を振るっていて 制御することが 不可能だと思えるほどの経験されたことはありませんか?これは、深い意味があります。こういう時というのは、何らか 大きな変化が私たちに起こっている証拠です。地殻変動的なエネルギー、つまり大きな波に エゴが反応してから起こる。
スピリチュアルな歩みを続ける私たちは、必ずといって良いほど 大きな波によって 一皮むける時期があるものです。それが、数日で済む場合もあれば、数か月、または数年間に及ぶ場合もあります。魂が宇宙との調和によって 人生に少しずつ変化を起こし、エネルギーが変化してきます。そうすると、エゴが変化に恐れて反応しだします。
エゴが反応しだすと、安全を確保したい、いまあるものを失いたくないという気持ちが高まり、不安感が大きくなったり 欲求をすぐに満たしたくなったりします。この反応は誰にでもあるもので、これ自体は全く問題ではありません。
このような時には、エゴが覆い隠しているものを観察することです。
「あなたは何を怖がっているの?」「今、何が起こり始めているの?」「大丈夫、マイペースでゆっくり歩みましょう」 とエゴに語りかけましょう。まだ、見せてくれないなら、少し時間を置き、焦らないこと。エゴは とても怖がりな子供と同じ。今の自分に ”悪いことが起こっている”と決めつけず、誰でも通る道を通過しているのだな、という風に思うくらいが理想です。
不安であることや、欲求を満たしたいという気持ちを持っているのは健全です。欲求を満たすこともOK。エゴを満足させることを自分に許し、いくらか実際に満たしてあげてください。これまた逆説的なのですが エゴからマインドを引き剥がそうと頑張るよりも、一定程度の欲求を満たしたほうが エゴは 静かになっていくものです。
次回は他人のエゴに共鳴してしまう、というテーマについて語ってみたいと思います。